飲食店や食品工場などでは調理業務に携わるスタッフがいるでしょう。そのスタッフが着るユニフォームとしてよく白衣が利用されています。白衣は通販で購入できるようになっていますが、通販を使うときにはどんなポイントを押さえておくと良いのでしょうか。
調理向けの白衣の調達で失敗しないための基本的なノウハウを紹介します。
調理用白衣の目的を知っておこう
調理業務をするスタッフに渡す白衣を用意するときにまず押さえておきたいのが調理用白衣の目的です。なんとなく調理スタッフは割烹着のような白衣を着ているものだという固定観念で用意しようと考えていることもあるかもしれません。
しかし、白衣にもかなりの種類があり、目的に応じた仕様のものを選ばないとあまり意味がないのも事実です。調理用白衣の場合には衛生的に調理できるようにするのが最大の目的となります。髪の毛や垢などが調理している食材や料理に混入してしまわないような仕様になっている白衣が適しているのです。
科学実験用の白衣のように有害な薬品から身体を守るために作られている白衣とは仕様が違うので気をつけましょう。このような目的がわかると白衣とセットで帽子も必要だということがわかります。昔は三角巾が用いられていましたが、今では白衣に合っている帽子もセットで販売されているので購入を検討しましょう。
一緒に買わなくても問題はないものの、通販の場合には注文を分けると送料が余計にかかってしまう場合があります。むしろまとめてたくさん購入すると送料無料になることもあるので、必要そうな身の回り品はまとめて同じ業者に発注するのが賢明です。
白衣についても衛生面を考えると頻繁に洗うことが必要になるため、一人二着以上は確保しておくのが合理的でしょう。
顧客の目に入るどうかでデザインを分けよう
調理業務をする人にも現場にはかなりの違いがあります。寿司屋の板前として顧客の目の前で調理をする場合もあれば、食品工場で缶詰の製造をする場合も、セントラルキッチンで飲食店用のすぐに料理を提供できるようにするためのパウチ食品などを作る場合もあるでしょう。
その現場に応じてどんなデザインの白衣にするかを決めるのも肝心です。重要な基準として考えておくと良いのが顧客の目があるかどうかで、顧客の前で料理をするのなら見た目の清潔感を重視して選ぶようにしましょう。缶詰やパウチ食品などを製造する工場では顧客の目を気にする必要はないので、衛生面を重視した仕様の白衣にするのが賢明です。
頭から足まで全て覆ってしまえる仕様の調理用白衣もあり、工場での衛生管理には最適な選択肢でしょう。しかし、同じ白衣を店頭で着ていると顧客に違和感や嫌悪感を持たれてしまうリスクもあるため、一般的な板前用の白衣などを着用するのが無難です。
お店の裏側で調理作業をする人が着る白衣については、もしかすると顧客の目に入るかもしれないという視点でデザイン重視にするか、衛生面を考えて全身を覆えるようにするかをよく考えなければなりません。
中道を取るような仕様の白衣もあるので候補に挙げてみると良いでしょう。
名入れも検討しよう
白衣を通販で購入するときには名入れも検討してみましょう。白衣などの作業着を専門として扱っている業者では名入れサービスを行っていることがよくあります。白衣の胸や背中などに社名や個人の氏名、ロゴマークなどを入れて納品してもらえるサービスです。
これから現場のユニフォームとして使っていきたいときには従業員の帰属意識を高めるのに活用できます。また、顧客の前で着る目的の白衣であればブランド名を覚えてもらえるメリットもあるでしょう。氏名を入れると互いに名前で呼べる状況も生まれるため、従業員同士も顧客と従業員も仲が良くなると期待できます。
このような工夫をすることで白衣を購入するメリットもさらに大きくなるのです。
必要に応じてサンプルを手配しよう
白衣を通販で手配するときには試着することができないのが原則です。着てみないとサイズが合っているかがわからないのも確かで、頭から足まで覆えるような白衣を買いたい場合にはサイズ違いだとブカブカだったり、着られなかったりするリスクもあります。
顧客の前に出るのにサイズが合っていない白衣を着ていたら笑われてしまう可能性もあるでしょう。通販でも業者によっては要求するとサンプルを送ってもらえます。大量に注文する予定の場合にはサンプルを無料で送ってくれることもありますが、大抵は送料だけは負担しなければならないので注意しましょう。
サイズの確認だけでなく、材質やデザインの良し悪しを判断する上でもサンプルは役に立つので、興味がある白衣は一通り送ってもらうのが賢明です。
価格と納期の見積もりを依頼しよう
白衣を購入するときには価格と納期の見積もりを依頼するようにしましょう。通販の場合にはショッピングサイトが構築されていて、カートに入れて決済手続きをすれば商品を送ってもらえる形になっていることもよくあります。
ただ、発注してから在庫がなくて納期が何週間も先になってしまうなどのトラブルが起こることもあるので安易にショッピングサイトのサービスを利用するのが良いとは言えないのです。名入れをしてもらうときには特に納期がいつになるかは問い合わせてみないとわからないので発注前に電話やメールで連絡して見積書を発行してもらうようにしましょう。
書面での交付を受けておくと他の業者との比較もしやすくなります。また、白衣の価格についても一着だけ注文するときの値段が付けられているのが一般的です。これから食品工場のユニフォームとして調理用白衣を買うという場合などには何十着も手配することもあるでしょう。
白衣を販売している業者としては大口顧客なので、交渉次第では割引してもらえる可能性もあります。このくらいたくさん発注するから見積もりをして欲しいという形で連絡をすると、大口だから割引して欲しいと考えているのだと察してもらえるでしょう。
見積もりを取るのには数日から一週間程度かかってしまうことが多いので、白衣の調達が必要だと考えたときには早めに業者に連絡を取るのが大切です。納期についても交渉できるため、もし問い合わせが遅れてしまって一刻も早く手に入れたいという場合にも連絡を取って相談してみましょう。